「自分は欠点だらけだ。長所がいっぱいある人が羨ましい」と考える人は少なくないと思います。
しかし、欠点がある、自分でも欠点を理解しているというのは、ある意味長所でもあるんです。
そう、欠点、すなわちウィークポイントというのは、ほぼ例外なくチャームポイント(長所)に化ける可能性があるんです!
では、今からその理由をお伝えしていきましょう。
心理学の現場でつかわれる「リフレーミング」というコトバをご存じですか?
「リフレーミング」とは、フレーム(枠組み)から自由になってみる、発想転換をしてみる、というような意味合いを持ちます。
簡単な例では、「ものごとの言い換え」というものがあります。
たとえば、他人から「きみって無神経だね」と面と向かって言われたら、いくらなんでも傷つきますよね。そう、無神経というコトバは、ネガティブ、つまり否定的なコトバです。
リフレーミングでは、このネガティブなコトバをポジティブに置き換えてみる、といったようなことを実践します。
無神経、というコトバを否定的でなく、つまり肯定的にとらえようとしたら、どうなるでしょうか?
無神経というのは、人を思いやらず、直球な物言いをし、相手を傷つけてしまうようなことを言いますよね。
では、こんなふうに、言い換えてみたらどうでしょう。
「はっきりもの申してくれるから気持ちいい」「自分では思いもよらない直球のコトバに目が覚めた思いだよ」
無神経な言われようにキズついた、という人も、自分の感情をこのように言い換えてみたら、少し気分がよくなりますよね?
これがリフレーミングの効果です。
つまり、このように、物事の枠組みから自由になると、ネガティブワードをポジティブワードに置き換えることも可能になる。それによって、相手との理解も深まりそうです。
このリフレーミングの手法を、あなたの欠点にも次々あてはめていってみましょう。
「背が低い」→小柄でチャーミング。かわいらしい。
「太っている」→ふくよかだ。健康的だ。
「学歴が低い」→学歴にこだわらない。人柄が良い。親しみやすい。
「不細工である」→個性的な顔立ちだ。
「オタクである」→専門性がある。趣味人である。
「料理が下手」→おいしい食べ物屋さんを知っている。
「音痴」→おおらかに、楽しく歌える。
「どんくさい」→おっとりしている。
こうやって、例を挙げていくと、所詮ものは言い様なのだ、というのがつくづく分かりますね。
ひとつ、ふたつ、際だった美点があるような人は、そのひとつ、ふたつのアピールをしたら、それでもう、紹介は終わってしまうかもしれない。
そのひとつ、ふたつの美点に対し、相手の食指がそれほど動かなかったら、それ以上関係は深まっていかない。
しかし、欠点の多い人は。その欠点ひとつひとつをポジティブワードに言い換えしていくだけで、なんだか、「もっと知りたい」と思うような興味深いプロフィールができあがるような気がしませんか。
自分自身や、周囲の人が気づいて指摘するような、チャームポイント、ウィークポイントはまだまだほんの一部分にしか過ぎないかも知れません。
自分にも相手にも、気づかれていない欠点や長所はまだまだたくさん眠っている!
私たちはまだまだもっと魅力的になれる。いくつになっても、何度も「モテ期」はやってくるんです。周囲の人より、モテを少し意識するだけで。