「ボリュームゾーン」で戦いつづけ、負け越すことの不毛さを知ろう!

今回お伝えしようと思ってるのは、前項の「本当に欲しいものはなにか」と似たような話なのですが、あなたの理想の恋人はどんな人でしょうか。

「高望みはよくない」という話が聞かれます。「分不相応な相手を求めるからいつまでも結婚できない」というような…。

結婚したくないわけではない。結婚願望はものすごくあるのだけど、提示する条件が高すぎて、相手にしてくれる人がいない。

アイドルや二次元(アニメやマンガのキャラクタ−)に入れ込みすぎて、現実の女性が無理、というオタク男性の話や、同じような女性の話も聞きます。

一般的には、そのような「マニアック」な人に対し、「もっと現実を見よう!」というアドバイスが頻繁になされるわけですが…。

ボリュームゾーンというコトバをご存じですか。「世間の大体のところ」というような意味合いと思っていてください。

女性だったら、飛び抜けて美人なわけでも、スタイルがいいわけでもない。世間的によくいるタイプ、今風のファッションをしていて、大多数の人が「好ましい」「まあまあかわいいんじゃない」「いい子じゃない」などと評価するタイプの女性たちです。

大きな括りで言えば、そういうことになります。「ひとりひとり」を個として見ることなく、「世間の目」でくくれば、そういうことになります。

マニアックな好み、嗜好を持つオタクと呼ばれる人たちや、結婚相手や交際相手に高望みをしすぎる傾向のある人に、周囲の「世間」としてくくられた人たちは、この「ボリュームゾーン」なら、いいじゃないか、とアドバイスしているわけです。

周囲からもおそらく「イイネ!」と言ってもらえるし、とにかく「ボリュームゾーン」だけに、人数も大勢いるのだから可能性も高いよ、と言っているわけです。

果たして、本当にそうだと思いますか?

男性のボリュームゾーン、女性のボリュームゾーン、それこそ多くの人間が存在します。その中で、さらに好条件の相手は?と男性も女性も血眼になっている、これがボリュームゾーンの実態です。

ボリュームゾーンということを取っ払い、ひとりひとりにグッとがぶりよって見てみます。さまざまな個性があることがわかります。

「あなたは世間並みですよ。世間標準の中にちゃんと入っていますよ。安心してください」と言われるから、ボリュームゾーンのフリをしてみているだけなのです。

実際には、「高望み」とされているような人や、「アイドル」と呼ばれる人にだって欠点はあるわけですし、実際付き合ってみたら、ただ憧れていたときに思いもよらない欠点が見つかることだって容易に想像できます。

ボリュームゾーン、あるいはボリュームゾーンの中にすら含まれない、ボリュームゾーン以下だ、などと世間からレッテルを貼られているような人が、(自分にとっての)たくさんの美点を持っていることだって絶対にある!…そう、とにかく、目に見えている表面だけでは何も分からないわけです。

高望みと呼ばれることも、やめなくていいと思います。アイドル好きも、二次元好きも、そのままでいいと思います。「世間」に言われるがまま、「こんなもんか…」と思ってつきあえば、相手からは「こんなもんか」という態度しかきっとかえってこない。

「こんなもんか」と世間並みという目でしか見ないボリュームゾーンで戦いつづけ、さらに負け越す(つまらない思いしかしない)ことはまったくもって不毛です。

自分の道を突き進むこと、それこそが「モテ」に繋がります。ボリュームゾーンという概念を一度外して周囲を見てみましょう。スペシャルな人材がその中に犇めいていることが分かりますよ!