「交際相手にウソはつきたくない」と、過去の異性との関係を洗いざらい話し、結果、ドン引きされフラれた女性がいます。
彼女からすれば、「言われたまま、ウソをつかず、正直に答えたのに、なぜ?」と問い詰めたいところでしょう。(実際問い詰めたかもしれませんが)
「正直者は馬鹿を見る」といった、単純な話ではありません。ウソはつかないにこしたことはない。ウソというのは、結果的に自分を追い詰めてしまうようなところがあるからです。
ひとつついてしまったウソのために、ウソを重ねて行かなければならなかった、そんな話はよく聞きますよね?
プロの詐欺師ほど、ウソは重ねることは少ない、と言います。ウソは大事なところで、ひとつかふたつ。あとは本当のことを伝える。真実という鎧で固めらえたウソは滅多なことではバレない、と。ま、ウソかホントか分からないような話ではありますが…。
こんなエピソードがあります。
「コーヒーは好きですか?」と聞かれた男性と女性がいます。男性も女性も「コーヒーは好きだ」と言いました。実際に出てきたコーヒーは、ものすごく苦い。イメージしていたコーヒーと違うわけです。
男性は「うげえ、苦い」と思いつつ我慢して飲み干し、「おいしかった。ごちそうさま」と答えます。「コーヒー好き」を言ったからには、「コーヒー好き」を演じたわけで、相手からも、「おお。この人はホントにコーヒー好きなんだな」と思ってもらえるに違いありません。
女性は「マズい!無理!」と言って口をつけただけで残しました。「コーヒーお好きでしたよね?違ったんですか?」と相手から責められても、「このコーヒーは苦くて嫌い」と言ってしまえる…、というようなお話。
この男性は自分の感情に対しては「ウソ」を言ったわけです。最初に宣言した「コーヒー好き」というコトバを虚偽にしないために。
女性は自分の感情には素直でした。正直だったわけですが、しかし、相手には、「コーヒー好きっていったくせに、実はウソだったんだな」と思われてしまったのです。
正直であること、相手から正直だと思われること、実はまったく別物だったりするわけですね。
この例を当てはめてみて、前述の、交際相手から問われるままに、過去の性体験をあらいざらい暴露してしまった挙げ句、振られてしまったという女性はどうでしょう?彼女はどうすべきだったと思いますか。
「過去の男性関係を聞いてビビって去って行くような男、こっちから願い下げよ!」なんて啖呵を切るのもカッコイイかもしれません。
「そこはほれ、可愛い女を演じてさ。三人って言っとけばまず、間違いないよ」なんてアドバイスもあるかもしれません。
この三人という数字は、実は結婚前の異性交遊としていちばん多い数字だと言われていますが、「そんなことあるかい!」というツッコミも多々あるようです。
一人だったら、「経験不足」と思われがちだが、五人というと遊び人と思われそう、その間を取った絶妙な数字です。覚えておいて損はないかもしれませんが、おおかたは虚偽と推測されます。
さて、モテる人なら、どのように答えるか?
はぐらかす、隠す、というのが一番よいそうですね。これなら、ウソをついているわけではありませんから。
知りたいと思ったら、教えてくれるまで離さない!帰さない!なんて胸キュン展開が期待できそうですし、「また今度ね」と次につなげることや、「○○を買ってくれたら…」なんて交換条件を提案することもできそうです。
「そんなベタな!」なんて言ってる人。では、何が正解か考えてみましょう。自分なりの答えを導きだすこと、それこそが「モテ」への一歩ですよ!